最強を裏付ける製品性能評価試験
落下衝撃試験(完成品)
■試験の経緯と目的
LB-2において2006年7月に大幅な精度変化(水平精度3mで10mm以上など)が3件続けて発生したため、原因分析と対策、並びにその対策後の対衝撃度を数値化するために試験を行った。
■試験機
落下衝撃試験機 【PEP-400MR型】並びに社内規定による自然落下試験
■試験内容
試験値A:30G
試験値B:50G
試験値C:50G相当(社内規定による350mmからの自然落下)
・6面各3回連続落下後の検証、各面(3回)毎の検証
・落下前と後で精度変化の有無を検証する
・試料 LB-2 (ロック状態と未ロック状態)、PB-1
■試験対策期間
2006年8月
■試験結果
試験値 | ロック | 未ロック | PB-1 | 試験機/試験方法 | |
A | 30G | ○ | ○ | ○ | 試験機PEP-400型 |
B | 50G | △※ | △※ | ○ | 試験機PEP-400型 |
C | 50G相当 | ○ | ○ | ― | 社内規定による自然落下 |
※ 変化した面がある
試験機【PEP400MR】では2回の試験を実施した。
上記表にあるように50Gでは変化した面があり、更に対策を行なった。
その後、社内にて50G相当の落下試験条件を規定して試験を行い、変化のない事を確認している。
■試験場
滋賀県工業技術総合センター
※参考
落下衝撃試験機 PEP-400MR型
伊藤精機(株)製
試験DATA表(抜粋)
試験値 | 加速度 | 作用時間 | パッド | 落下高 (mm) |
高低差 (mm) |
加速圧力 (kg/cm2) |
ブレーキ圧力 | ブレーキトリガ (mm) |
|
A | 30G | 30G | 11ms | P90-88(2個) | 280 | 160 | 0 | 4 | 85 |
B | 50G | 50G | 11ms | P90-88(2個) | 480 | 480 | 0.023 | 4 | 120 |
振動試験(完成品)
■試験の経緯と目的
落下衝撃試験(完成品)と同じ
■試験機
小型振動試験機 VS-50-06 (国際機械振動研究所(IMV)製)
■試験内容
10~55Hz、1G、50分
■試料
LB-2(ウエストポーチに入れた状態)
■試験結果
精度変化なし
■試験場
滋賀県工業技術総合センター
圧縮強度試験(軸部)
■試験の経緯と目的
生産効率向上のため部品形状の変更を検討
変更後の強度維持、向上の可能性、固定における作業工程の標準化、数値化を目的とする。
■試験機
インストロン万能材料試験機
■試験内容
軸部の部品を冶具に固定し、圧縮時の強度を測定する
■試料
LB-2/LB-3 軸部
■試験期間
2007年6月~8月
■試験結果
新形状においても部位により固定力に差はあるが、300N以上を最小値として規定する。
■試験場
大阪府立産業技術総合研究所